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学生時代から、不良と呼ばれる人や、真っ当な生き方とは、言えない人生を歩んでいる人が、周りにいた。社会人になってからも、結婚して子供が産まれてからも、「その考え方は、おかしいんじゃない。」や、「人として、もう少し言動を改めたほうがいいんじゃないか。」などと、言いたくなる人たちが、周りにい続けた。子供が思春期を迎えて、道を逸れそうになった時に、初めてじっくり向き合った。自分は、言葉で指摘したり指導したりすることが、本当にやりたいことだったんだと気づけた。
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なんで、周りがこんなにバカなんだろうと思ってきた。両親の躾の厳しさが、理不尽だった。学校の先生の黒板の間違いには、失笑した。友人は、お笑い好きで、よくふざけて笑い合ってた。ある日、何気なく冗談を言ったら、先生と友人が大笑いした。本当に好きで楽しくてやりたいことは、人を笑わせることだったって、自然に思えた。
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2コ上の姉のマネばかりしてきた。自分で考えて、何かを始めたり、作ったりすることが、めんどくさいし、うまくいかなかった。独自のものが、何もないことに苦しんだし、やる気も起きないことに悩んだ。でも、社会人になって、先輩の仕事を真似たら、上司から一目置かれるようになった。好きなタレントを真似たら、パートナーもできた。自分の本当にやりたいことは、マネることなんだと気づいた。
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本当に好きなことは、欺くことだったと気づいた時は、すごく罪悪感に苛まれた。でも、自分なりに、人に役立つように利用しようと思いついたら、すごく嬉しくなった。昔から、ウソをつくことが平気だったし、ウソがバレることにも悪気はなかった。社会人になって、世の中がウソばかりであることに幻滅した。自分がどういう人生を送りたいのか分からずに苦悩していた。
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本当にキライなことは、自分がカッコ悪いと思うことだった。自分が、人に役立つことができることに憧れて、人を助ける仕事に就いた。家族に不自由な思いをさせたくなくて、社長になった。たくさん稼げても、従業員から嫌われて、ひとり社長になった。目標を見失い、人生に迷った。自分で自分をカッコいいと思えることが、本当に嬉しいことだと気づけたら、やる気満々になった。
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