「将来のことについて話すと、やっぱり楽しくなる。理想が叶うといいなぁー、それじゃー、最後に私たちを取り巻く環境についての理想を話をして、飲みに行こう!」エレナは、上機嫌だ。
「政治とか社会構造ってことかな?」弥一は、聞いた。
「堅苦しくするつもりはないから、どんな環境で生きて、人生を終えたいかみたいなことで。」エレナは、話したくてうずうずしているようだった。
「じゃぁ、エレナから。話したそうだし。」と、弥一は、レディーファーストぶった。
エレナは、
「では、遠慮なく…。」と、咳払いをして話し出した。
「基本的には、皆がやりたいことをやって生活できる社会が、いいと思ってるから。人がやりたいと思うどんなことでも、きちんと評価されて報酬を得られて、生活できる社会システムができれば、いいと思ってるの。」エレナは、本当に嬉しそうに話した。
「うふふ。みんなが輝く社会が理想。やりたいことを思いっきりやれて、生活できるなんて、私にとっては最高の社会だわ。」エレナの妄想は、最高潮に達した。
「エレナの理想は、とっても素敵だと思ったよ。なんとなく、エレナの理想の方向に、社会が進んでいる気もするけど。これからが楽しみだね。」弥一も、エレナが楽しそうに話すのを聞いていて、楽しくなった。
「じゃ、最後に、弥一の理想の環境を聞かせて。」エレナは、にこやかに促した。
「そうだね。環境と呼ばれるもの全て、例えば、政治とか社会構造、社会システム、教育、福祉、医療、生活インフラとか…色々あるよね。その環境全ては、自分が変えられるって信じてるんだ。だから、自分を常に認識しながら、楽しいことの中で今やりたいことをやっていくことだけ、自分の理想通りになる。理想が実現すると思ってる。だから、理想の環境は、自分の理想。自分の理想は、自分の楽しいことをやること。本当にこの図式が成り立つと思ってる。って、ところでしょうか。」弥一は、微笑みながら、話し終えた。
エレナは、弥一の眼をみて、
「とっても、弥一らしいね。私は、弥一の理想を応援するよ。弥一のやりたいことで、生活できることが、私の理想の一部だから。」と、言って、エレナは、弥一に顔を近づけていった。
とても想いの詰まったキスだった。
真っ暗の中の、ふたつの光だった。
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