1
それが後々、失敗ではなく成功へのステップであったとしても、思う通りにできなかったという事実を、楽しむことができない人の方が、多いと思う。大切な人が、そう落ち込んでいる時であれば、その心のキズを、代わって引き受けてあげられればと想う人もいるだろう。それほど、望んでいた結果を得られなかった精神的ショックは、傷は癒えたと思えど、何度も思い出しては、感情が大きく揺らいでしまうものである。
2
まず、失敗して落ち込むことが悪いことではない。そして、良いことでもない。失敗を自覚するまでは、一所懸命勝とうとすることを楽しんだのだから、結果に一喜一憂しないことである。結果を求めるのではなく、やりたいことができていること自体を楽しむのである。たくさんお金を稼ぐことが良いこと、勝ち続けることが良いこと、どんな人にも優しいことが良いこと。そうではない。やりたいことを、やり続けていることを、楽しめていることが、良いことなのである。
3
失敗して落ち込んでいる自分の大切な人にかける言葉は、「楽しいことを探そう」だけである。言葉をかけずとも、自分が今を楽しむことを続けることである。人を変えたいと望む時は、自分以外にアプローチするのではなく、自分の心にだけ向き合うのである。向き合って、どうするのか?今何がやりたいかを見つけて、やりたいことができていることを楽しむだけである。
4
人生において、周りの人の中には、ずっと病気の人もいる。大きな病気にかからない人もいる。どちらの人生が幸せかは、人には分からない。どんな人生でも、今を楽しめないと、幸せな人生だったとは思えないのではないだろうか?今を楽しもうとすることこそが努力であるなら、努力はすべきことであり、しなければいけないことだろう。
5
何が起きても、何をしても、何をされても、大丈夫と、自然に微笑む自分が、理想の存在である。小さなことでイラッとする自分、容姿にコンプレックスを抱えている自分、貧乏な自分、どんな自分でも、全てをまるっと好きな自分である。
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